「朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れる」という方もいると思いますが、これは非常に良い習慣です。
目を覚ました後に、太陽の光をしっかり浴びることは、眠気が吹き飛ぶだけでなく夜もぐっすり眠れることにつながります。
太陽の光は、直射日光ではなく部屋に差し込むやさしい光で十分です。 新聞を苦もなく読める程度の間接的な光でも十分に効果があります。
ここでも大切になってくるのは、サーカディアンリズムという体内時計のリズムです。 先ほど、 起きた時間によって寝る時間が決まってくるとお話ししましたが、これは太陽の光を浴びることによって体内時計のリズムがリセットされるからです。
太陽の光を浴びることによって、体が「朝になったぞ!」 と認識することができるのです。朝に太陽の光を気持ちよく浴びることで、その後、14〜16時間して暗くなるとメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌されやすくなります。 メラトニンがしっかり分泌されることが、良い睡眠をとるには必要不可欠です。
「もし太陽の光を浴びないと、どうなってしまうのか」ということですが、結論からいうと少しずつ体内のリズムがズレてしまいます。
ヒトの体内時計のリズムは約24時間ですが、きっかり24時間ではありません。 個人差もありますが、平均して24時間10分の周期があることがわかっています。
「10分くらい」と思われるかもしれませんが、毎日10分遅れるとたった1週間で1時間以上もズレが生じてしまいます。簡単にいえば、午後10時に寝ていた人なら、1週間後には午後11時まで眠れなくなってしまうということです。
このズレをリセットするのが太陽の光です。
目の奥にある視交叉上核という体内時計の中枢で光を感知することで、体内時計のリズムがリセットされるのです。
ここで注意しなければいけないのが、リズムをリセットするのは照明の光ではなく、太陽の光だということです。 太陽の光を浴びるということがポイントです。
この2つの何が違うかといえば、それは光の強さです。私たちの目には、屋内の照明も太陽の光もそれほど光の強さに差があるように感じませんが、実際は太陽光の方が照明より数倍~数十倍も強いのです。
「くもりや雨の日はどうだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、ご安心ください。くもりや雨の日でも、体内時計のリズムをリセットするのに十分な光の強さがあります。
むしろ、直射日光は避け、部屋に差し込む程度の光を浴びてください。 照度はそれで十分なのです。
歯磨きするタイミングで、その日の天気を確認しながら窓から外を見る習慣をつけるのもよいでしょう。 時間的には数分で十分です。それだけでも自然の光を感じることができるはずです。
「朝起きたら、たっぷり光を浴びる」
これを続けることでスッキリ気持ちよく起きられるだけでなく、夜の快眠も手にいれることができるのです。
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